【あたりは一面ひまわり畑。そこに佇む一人の少年。久石譲のsummer】
※youtubeリンク切れていたらご報告ください
イントロのストリングスからピアノが入ってくる。
目をつぶると…
あたりは一面ひまわり畑、そこに佇む一人の少年。
麦わら帽子にタンクトップに半ズボンからは日焼けした肌。
蝉時雨、虫カゴに虫網を持って…
さぁ今日は何をするんだっけ?
林の中で虫とりかな?
それとも田んぼでザリガニや蛙?
河原で釣りも良いね。
縁側でスイカを食べて、
夜は花火に肝試し、
朝方早くにカブトムシ採り。
瞳を輝かせ、
嬉しくて、
楽しくて心臓が張り裂けそうになるくらい早く走っていく。
目を開け空を見上げる。
空はあのころと変わっていない。
もう2度と同じ夏は来ない。そして、あと何回夏が迎えられるのだろうか。
この曲を聴くたびに目がしらが熱くなり、一日一日を大事にしようと思う。
「素晴らしい音楽は記憶を蘇らせる」
この曲をレビューするに、この一言に尽きる。
夏に過ごしたこと、見たもの、聞いたものから感じたこと。
記憶のかなたの一つ一つがこの「summer」という音楽によって生きて帰ってくるのだ。
久石譲の中でも最も好きな曲です。
1999年公開の映画『菊次郎の夏』のメインテーマとして制作されました。
久石譲のコンサートやソロアルバムでは、アンサンブル、ピアノソロ、オーケストラ等
様々な編成で演奏されています。youtubeにも色々なバージョンがアップされております。
興味出た方は是非探してみてください。
◇あとがき
自分の子供のころの夏の思い出の大半が「夏休み」で起きた出来事であり、背景が
父方の実家、いすみ市大原だったり、母方の実家の群馬県の昭和村だったりすることから
自然あふれる中で体を使って遊んでた記憶が中心になってくるわけだけど
ほとんど都会で夏を過ごしてきた人たちはこの曲を聴いてどのような記憶がよみがえるのだろう。
イントロのストリングスは学校のチャイムみたいでここは共通な気もする。
大人になった自分には今、2人の娘がいる。この子たちは比較的夏休みは自然と戯れている
かも知れないけど、そこまで大自然の中ってことはないし…
この子たちが大人になった時に、この曲を是非聴かせてみたい。
そしてどんな記憶がよみがえったか聞いてみたいと思う。